ソフトウェアエンジニアのキャリア

新卒採用がなくなるとかなんとか,もうすでに21卒の就職活動が始まっている企業が多く自分の後輩になる人達がこれからどんどん採用されていくんだなとちょっとした焦りもあったりする昨今です.

ソフトウェアエンジニアの人材はどこの世界を見ても流動的で,優秀な人材確保にはどの企業も頭を悩ませていると思います.それは誰も名前を知らない企業から有名なGAFAと呼ばれる企業に至るまで,人材に関する悩みは企業にとって尽きることはないと思います.

さて,皆さんは,この本を読んだことがありますか?

ソフトウェア・ファースト あらゆるビジネスを一変させる最強戦略

MicrosoftやGoogleといった超世界的企業にて,ソフトウェアに携わってから,日本のIncrementsという「Qiita」というエンジニア向けの技術情報プラットフォームを運営している会社に在籍し,今は独立してソフトウェアコンサルをしている及川卓也さんが書かれた本になります.

もし,読んでいないって方がいたら,必ずと言っていいほど読んでほしい1冊になります!

そこにはソフトウェアとそれに関わる組織,人について多くのページを割いて書かれています.

その中でもソフトウェアエンジニアのキャリアパスは以下の3つだと述べられています.

  1. エンジニア
  2. プロダクトマネージャ
  3. エンジニアりんぐマネージャ

です.

これってつまり,その人の興味分野がどこなのか,活躍できる得意分野はどこなのかによって決まると思います. 思考性が

  1. 技術をとことん突き詰める
  2. プロダクトのことを考える
  3. エンジニアの組織について考える

といった感じです.

これは,この本だけでなく,SansanのCTOである藤倉さんやエムスリーの山崎さんも同じようなことを語っています.

【Sansan 藤倉成太×エムスリー 山崎聡】「二者択一の考え方はエンジニアのキャリアを先細りさせるだけ」(エンジニア type 対談後記)

現場or管理、受託or自社開発、技術or事業貢献?「二者択一の考え方はエンジニアのキャリアを先細りさせるだけ」【Sansan 藤倉成太×エムスリー 山崎聡】

ここで,エンジニアなら思うであろうことは…

マネージャになりたくない…

これに尽きるかなと思います.それって,これまでの日本がマネージャという言葉を誤って使ってきたからエンジニアになる人達,若手のエンジニアの人たち,中堅のエンジニア人たちと違わずこう思うわけです.

マネージャって,もともとは裏方の仕事のはずなんです.部長や課長といった役職手当がつくものではないんです.エンジニアと同じ専門知を持っている人の専門職になるんです.

それが日本と海外の認識の差であると,及川さんは論じています.

まだ,学生の自分ですから本来の意味と異なっていることをいっているかもしれません.でも,現場の人達がどれだけこれの認識の差があるってことに気づいているかなんですよね

たぶん,全然気づいていないと思っています.というか,そういった議論が実はあるんだよってことすら知らない上に,知っていたとしても自分には関係ないを他人事で済ましている人が大半だと自分は考えています.

この及川さんが起業されて,コンサルを行っている企業に「DENSO」という会社があります.世界を代表する自動車メーカー企業であるTOYOTAの中心となる企業の1つで,世界的に見ても高い技術力が認められている会社になります.今,キャッシュレス決済が話題となっていますが,そこで使われているQRコードはこの「DENSO」が作り出したものになります!日本が世界に誇る企業の1つです!すごいでしょ??w

まあ,知っている人も多いと思うので,これくらいにしておきますが,DENSOはもともとは組み込みの機器を扱っていた企業なので,組み込み系のエンジニアが多数在籍しています.中にはソフトウェアエンジニアと呼ばれる人もいるようなのですが,ソフトウェアエンジニアは異端視扱いを受けているとかなんとか?なんでも江戸時代の出島みたいな形でソフトウェアの部署があると聞きました.

つまり,何が言いたいかというと,同じエンジニアであっても,技術者であっても認識の違いは大いにあるということです.ソフトウェアエンジニアの働き方はこれまでにエンジニアに比べると異端視扱いを受けやすく,反感を買いやすいと思います.

ソフトウェアの開発に製造業の開発手法が使えるかといえば,今の時代の流れでは全くと言っていいほど使えません.じゃあ,逆に製造業の開発にソフトウェアの開発手法が使えるかといえば,そうとも言えるし言えないしといった曖昧な返答しかできないのも事実です.

日本の産業構造上,製造業が発展し,それに合わせた組織,企業文化になっているからこそ,ソフトウェアの開発というのは受け入れ難いものになっているのです.

そうした構造的な問題がある中で,一ソフトウェアエンジニアとしてどうキャリアパスを築いていくかには生涯をかけて.多くの時間をかけて常に考えていく必要があります.

ソフトウェアでいうところの

Updateし続けろ

です.

それができるとソフトウェアエンジニアとして,輝ける未来が自分たちには待っているんじゃないでしょうか??