ソフトウェアが世界を食べ尽くす

こんにちは. @tattsumです.

現在,大学院では「ソフトウェア工学」について研究をしています.日本の中でも最古のソフトウェアを専門にする専攻で,優秀な研究者とともに日々を過ごしています.

さて,みなさんは2011年8月20日 あのM.アンドリーセンが寄稿した「ソフトウェアが世界を飲み込む理由」を読んだことはありますか?

もし,よんだことがないのであれば,以下の記事を参考してください!

ソフトウェアが世界を食う - 池田信夫 全文翻訳 - なぜソフトウェアが世界を喰らい尽くすのか

あれからもうすぐ10年が経とうとしてます.たった10年でしたが,このIT分野は凄まじい進歩でした.この寄稿文は当時,とても反響を生み多くの人が読んだかと思います.

アンドリーセンの予言というか,指摘というかは今の現代の現実そのものとなっています.しかも今,私達の身の回りに起こっているありとあらゆる事象の中で,アンドリーセンの指摘,予言を超えたものも観測されています.超えたというより,次のステージへと移動したというべきかもしれません.

それらは,人々のライフサイクルやライフスタイル,個々の価値観に大きな影響を与えるんじゃないかと言われています.

  • iphoneが登場し,スマホという新しい概念を生み出した「Apple」

  • たった1つのシンプルな箱の中に人々が自分の真実の声を,悩みを打ち明ける検索エンジンを生み出した「Google」

  • 店舗からWebの世界へ,今は店舗とWebの融合を目指している「Amazon」

  • 世界中の人がつながっているプラットフォームを生み出した「Facebook」

もうすでに生活の中には欠かせない存在となったソフトウェアです.もう,ソフトウェアなしの世界を考えることができない世代も生まれていることも事実です.

ソフトウェアは常に進化している

うちの研究室のボスは常にそう仰っています.

日本のIT技術者は,ソフトウェア技術者は人材不足,能力不足と言われてしまっています.技術者の中には世界でも通用する能力,スキルを持っている人は多くいると思います.しかし,世界で通用するソフトウェアを日本の会社が作ってはいません.

これは,2018年9月7日に経済産業省から報告レポートが出ているものです.

DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開

個人的には,日本の官公庁が出している報告書って,とても見辛くて,理解し難い内容が多いので,あまりおすすめしていません(笑)

これについては,今経済産業省の方が全国津々浦々まで足を運んで講演会を開催されていたり,ここの座長を務めている南山大学 理工学部 ソフトウェア工学科の青山 幹雄教授にご鞭撻をお願いされるのが良いと思います.(ちなみに自分の研究室のボスが青山幹雄先生です)

日本の産業構造上,System Integrater(Sler)と呼ばれる技術者が他国よりも多くの割合を占め,その人達はシステムの設計をしているだけで,システム構築は下請け,孫請と呼ばれる企業に丸投げしている現状です.

TOYOTAのカンバン方式など,開発方法論は世界でも通用するものを古来より利用してきたと思います.でも日本はソフトウェアの世界では他国に遅れを取っているんです.ソフトウェアを利用したビジネスは他国よりも3年は遅れているんです.

その事実があるのにも関わらず,目を背けようとしてきた大人たちがココに来て追い込まれているんです.そんな大人たちが残してきた負の遺産を若い世代の自分たちに受け継がせて,自分たちはさっさとリタイアしているんです.年金だって,国の税金から出ているんです.つまり,若い世代の稼いだお金から搾取されるんです.

ソフトウェアそのものがサービスとなる Software as a Service(Saas)がもてはやされてきたのもつい,最近です.すでに米国は,世界で130億ドルの売上を出しているんです.

悔しくないですか?日本のSaas事業をやっている会社であるSansanは売上高は73億です.桁が違うんです.国内1番と言われている企業でさえ,敵わないんです.

ソフトウェアを研究しているものとしては,これからの日本を盛り上げていくにはどうしたらいいのかと常に考える必要があると,技術者や非技術者に投げかけていかないと思っています.

ソフトウェアが世界を食べ尽くす.

常に進化しているソフトウェアであるのに,進化を遅らせてしまっている日本に未来はあるのでしょうか?これからの時代を作っていく自分たちの世代はその遅れを取った現状からどう挽回していくべきなのかと常に考える必要があるんじゃないですか?

ソフトウェアが数々の市場を喰らい尽くした現在,次のシンギュラリティでAIはソフトウェアを食らうと言われています.

今,自分もソフトウェア工学と機械学習工学の研究をしています.世界で戦っていることを常に意識して研究しています.

自分たちの新しい明日をめざして…

最後に

もし,これを読んでソフトウェア工学に興味が出てきたらぜひ,ご連絡ください. 少しでもお力になれたらと思います.